水のまち・都留を歩く おまけ [都留覚書]
山梨県都留市の自然遊歩道を歩いていくと、こんな構造物に出くわす。いったいこれは何なのか?
これは実は、東京電力の導水管である。都留市は小水力発電だけではなく、桂川(相模川)の豊富な水を使った水力発電が盛んな場所でもある。この導水路は富士吉田市の西桂町に近いあたりで桂川から分水されて来ているらしい(最下段のリンク参照)。この場所の上流には東京電力鹿留発電所、下流には同・谷村発電所がある。大正初期につくられたものらしい。30年しか使えない原子力発電と比べて、水力発電はなんと寿命が長いのだろうか。
入り口には東京電力の所有地であることを示す立て札がある。場所は以下の地図。
下流へ。
東京電力・谷村発電所。都留市の中心駅である富士急行線都留市駅から徒歩5分程度の場所にある。都留自然遊歩道から、導水路に沿って山の中を歩いて辿り着くこともできる(学生の時は時間と体力があったので歩いたけど、さすがにそんな元気は無かった)。春に来ると発電所の両側、導水路の両側ともに桜の花が見事。都留でいちばんの花見スポット。
満開の桜はこんな感じ(写真は2003年4月のもの)。
谷村発電所から流れ出た水はいったん桂川の戻る。
都留のもう一つの発電所。
桂川にある東京電力・川茂発電所の取水口。
右奥が川茂発電所。 真ん中の奥が都留市街。発電所をから出た水は大月市にある駒橋発電所まで流れていく。駒橋発電所は明治40年に完成した当時は日本最大の水力発電所だったらしい。
川茂発電所から駒橋発電所へ向かう導水路。残念ながら、時間の都合で駒橋発電所までは行けず。またこの写真の先には国の登録文化財にもなっている落合水路橋という煉瓦の水路橋があるのだが、その写真も今回は撮れていない。上流、西桂町寄りにある鹿留発電所も良い写真が撮れなかったので、都留再訪の際は水路を辿る旅の続きを楽しみたい。
■都留市の2万5千分の1地図情報(国土地理院)…導水路が青線で描かれている
■相模川水系の水力発電所(川柳五七の電線のページ)…参考にさせていただきました
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