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能代市にて [農村から]

秋田県能代市に来た。能代というと、秋田音頭に唄われている能代春慶・桧山納豆、そして米代川河口の港町というイメージしか無いが、なんとなく好きな街の一つである。この「なんとなく好きな街」というのがいくつもあって、例えば弘前、八戸、鹿角、横手、塩竈、岩出山、新庄、長井、会津若松、田村、新津、十日町、直江津…(けっこうあるな)。小規模ないし中規模で、県庁所在地ではないけれど歴史があって、文化的で、近代化の過程で一定の役割を果たしていて、そういうものに裏付けされた気高さを持っていて、でも保守的ではなくて元気なまち。という勝手なイメージを抱いている中小都市(あてはまらないところもあるが)が好き。まあ、ぐだぐだ書いていても、行ってみた雰囲気で惚れてしまう街や、小説や漫画の印象で勝手なイメージを持っているようなところもある(浜田とか氷見とか)。

能代駅を降りて、目についた二つの建物に足を運んでみた。町の中心の能代駅と、交通の要所である東能代駅が離れているというあたりも、好感が持てる(利用者としては腹立たしいが)

市民プラザ「市民プラザ」の看板が掲げられていた「大栄百貨店」のビル。見るからに古いビルで、市民プラザという名前からして、市役所が空き店舗対策に市の広報スペースにでもしているのだろうと思ったら違った。喫茶店、古本屋、農産物直売所、NPOサポートセンターが同居しているような感じ。2008年10月に市民の出資ではじめられたそう。

ボランティアの募集や、イベントのチラシなどを置かれていたり、「ゆずります」「ゆずってください」の情報を貼る掲示板、奥は古本の棚があり、床には子どもが遊べるようなスペースが作られている。古本コーナーといっても、しっかり分類されていて、市民の寄付によって集められたとは思えない幅広いジャンルン本が集められていた。書店の催事棚のように「司馬遼太郎コーナー」なるものも作られていて、素人ではない印象。ジョン・K・ガルブレイス 『経済学の歴史―いま時代と思想を見直す』を購入した。

子ども連れのお母さんが何人か来て、お茶していた。とにかく、秋田の駅前は寂れているところが多く、何より喫茶店のように時間をつぶせるところ、人が滞留するようなところが無い。ここが拠点となって何かしら動きが生まれることだろう。今回はここを運営している能代まちづくり合同会社まちづくり事業部市民プラザスタッフの上杉さんに話を聞いた。市民の出資によってできたまちづくり会社の今後が楽しみだ。次の機会には代表者の話も聞いてみたい。

能代まちづくり合同会社


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