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実録!宗教団体潜入秘話 [Arcives_ローカルな思想を紡ぐ]

友人に某宗教に誘われて集会に体験参加する。これまで、僕も友人に営業したりしていたが、勧められる側の立場がよくわかった。断りにくいわな。…自重します。
別に悪評のある団体でも無いし、過去にテロとか起こした団体でもないので、「入らないよ」と断りを入れた上で、興味本位に行ってみることにした。施設には撮影禁止の看板があり、隠し撮りをしようとしたら黒服にカメラを没収され、裏の部屋に連れて行かれる……というようなことになったら、おっかないのでカメラは出さず。メモも禁止されている。
しかし、何のテキストやパンフも配られないのでこれでは勧誘の意味が無いのではないかとこっちが心配してしまう。話を聞いてみると、信者の紹介が無いと入信も出来ないし、このような会場にも入れないようになっている。まあ、闇雲に信者を増やそうという感じではないらしい。
 むしろ増やしたくないのかもしれない。密教のような何か秘儀でもあるのだろうか?と期待したくなってしまう。信者は社会的階層が高い人たちが多い。数人の信者の方と話したが、おいそれと就職できない大企業や官公庁の方々。あまり広くPRしないのや、囲い込まれている雰囲気はそのためか。Webサイトも無い。

私服で行ったのだが、信者のみなさんは殆どが正装。入り口でバッチをつけて施設に入る。はじめ数人の信者の方と話し、どんな団体なのかを話してくれる。具体的に書くと特定されてしまうので控えるが、話を聞くと自己啓発セミナーみたいな感じ。みんなで勉強して頑張る…みたいな。宗教っぽさを前面に出すと入信してもらえないからそういう言い方をするのか、それともそういうライトな宗教なのか…額面どおりには判断できないが。
壇上の神道風の社を背に、神官(この団体ではこうは呼ばないが)のような人が話をするが、つまらなくてついつい寝てしまう。よくわからない。どういう教義があって、どういう世界認識をしているのかさっぱり見えてこない。判断のしようが無い。あとは、体験発表のような、教えに基づいた結果、今の地位を得ることができました…という話を信者が話す。

話を聞いたあと、また少人数で信者の方と話す。はじめて来た人だからというわけではなく、他の信者のみなさんも少人数で話をしている。

いわゆる新興宗教で、それでも数十年という歴史を持っているので親子での信者が多いようだ。純粋で真面目な人が多い。話をしていて気を遣わないし、利害関係も無いし、この団体以外では何の接点も無い信者同士が、車座になっていろんな話をしている。禅問答のような議論ではなくて、自分のことを話している。
身の回りの人には言いにくい悩みとか、逆に、今これだけ頑張っていますというような表明とか、そういう話をする場って意外と少ないかもしれない。しかも、社会的地位が高くなればなるほど下手なことは言えなくなってくるだろうし、迷いや不安もあるだろう。そういうものを取り除き、克己(これもこの団体の言葉ではないが)するための装置としてこの団体は機能しているのかもしれない。
また、いろんな立場の人と話をすることで、自己変革(これもこの団体の言葉ではないが)することができるとも言っていた。

正直、宗教にはそういうものは求めていないので、なんか馴染めない感じ。まあ、どのみち入信する気なんか無いのだけど。
 見たこと無い世界を見られて、充実した休日になった。
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