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高速道路に白い影! [Arcives_ローカルな思想を紡ぐ]

出張先での仕事を終え、明日の仕事先である萩市(山口県)に向かうため、中国道を新見(岡山)から山口方面に向かう。約5時間半の道のり。
 夜の山口道は殆ど車がおらず、制限速度××km/hオーバーをキープしながら飛ばし、そろそろ運転にも飽きてきた広島県と山口県の間のあたりのトンネルを抜けると、路上をノロノロと……白い軽トラックがゆっくりと、路肩よりに走っているので、危うくぶつかりそうになる。こっちは制限速度××km/hオーバーで走っているので、あっという間に通り過ぎてしまったが、どうやらヘッドライトもテールライトも切れてしまっているようで、運転席で懐中電灯らしきものを振っている様子がバックミラー越しに見えた。もしかしたら救援を求めていたのかもしれない。何せ交通量が少なく、真っ暗な山の中の中国道なのだから。

 去年の冬。対馬(長崎県)の旧佐須村から厳原へカブで向かう途中、山の中でライトが切れて、一寸先も見えないという状態になった。幹線道路どころか車が一台やっと通れる程度の山道で、街頭も当然無い。懐中電灯を手に持ちながら寒い山道を下った。
 幹線道路に出ると、今度はたまに通る車がカブに気づかず、スピードを出すので危険。フラフラと走っていると、横を走りぬけた車が、先で停車してくれ話しかけてきた。事情を話すと、途中まで同じ道を行くので「後をついてきたらよか」とバイクのスピードに合わせて山を降りるまで走ってくれたということがあった。これほど島の人の優しさに心から感謝ことは無い。

 …ということを思い出して、軽トラをそのままにして走り抜けたことに罪悪感を感じながら、残りの道を走った。とっさのこととはいえ、悔やまれてならない。
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